研究活動Research
グローバル経済下における地域システムの再編成、社会的リスク、および地域再生に関する研究
3つの基本視角
1. エビデンス(統計解析)に基づく地域政策デザイン
2. 地域からの政策形成プロセス(歴史研究、社会実装型政策研究)
3. グローカル分析(国際経済動向の影響、国際比較アプローチ)
研究グループ
当センターでは地域雇用、地域福祉、地域資源の3つの領域を、地域一体的、相互補完的、政策統合的、同時解決的に取り組んで行きます。
地域雇用グループ
中間的労働市場、地域的な職業訓練制度、外国人労働者、介護労働問題、地域雇用政策などをテーマに、地域の雇用問題・人材育成の制度に関する研究を進めています。
●中間的労働市場研究会
一般労働市場での就労に困難や不利性をもつ人々への支援や雇用創出を「中間的労働市場」として捉え、各国におけるその展開状況を探る調査研究を行っています。
●介護労働研究会
世界規模での経済のグローバル化、労働力のグローバル化は進んでおり、介護のグローバル化も例外ではない。21世紀は国際的な視点に立った介護の社会化が必須であり、移民政策という大きな視点を踏まえた国際的な介護労働力移動の仕組みを構築することが求められている。
本研究会は介護労働者の育成と、国際化を考慮した介護の質の追求を目的に、国際比較を踏まえて、介護分野で働く労働者の定着や新たな人材の確保にむけた労働条件の向上及びキャリア形成システムの再編等について研究を行っている。
地域福祉グループ
地域包括ケア、ソーシャル・キャピタル、介護離職問題、医療・福祉経済、地域交通などをテーマに地域の福祉・コミュニティの制度に関する研究を進めています。
●政策立案のための市民意識調査
県内自治体と共同で、アンケート票を用いた市民意識調査を実施しています。得られたデータは、各種の行政プラン策定に役立てられます。金沢市では町会や市民活動に関して、小松市では幸福度に関しての市民意識調査を継続して行っています。
●地域包括ケアとエリアマネジメント研究会 →WEBサイト
高齢者健康データ等の地域特性を把握し、それをエビデンスベースの健康まちづくり政策につなげていく、異分野融合で社会実装型の研究プロジェクトの研究に取り組んでいます。
地域資源グループ
文化的景観、里山資源、地域ブランド、観光戦略、社会的企業、リスクとレジリエンス、地域産業政策などをテーマに地域資源を活用する制度・組織に関する研究を進めています。
●北陸グリーンインフラ研究会
2018年8月、自然の多面的な機能に注目して金沢市の景観の未来を考える国際シンポジウム「都市景観をグリーンインフラから考える─金沢市における活用と協働」を開催しました。このシンポジウムの成果及びそこで形成した国内外のネットワークを活用し、石川県立大学、国連大学、北陸先端科学技術大学院大学の研究者らとともに、北陸グリーンインフラ研究会を立ち上げました。
金沢市景観政策課の協力も得て、自然の多機能性の活用に向けた活動の創出、政策形成に関する調査研究活動を行っています。
その他プロジェクト等
宮本文庫プロジェクト
宮本憲一氏から寄贈された図書・資料のデータベース化、寄贈図書・資料を活用した研究を実施しながら、環境政策形成史に関する研究を進めています。