7月19日、中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)は、北陸自動車道全線開通30周年を記念して、同自動車道の累積経済波及効果が約15兆円に達したことを発表しました。この分析は、金沢大学先端観光科学研究所の寒河江雅彦特任教授の監修のもと、空間的応用一般均衡モデルを用いて行われました。道路整備が地域間の交易を活性化させ、経済全体に与えたマクロ経済的効果を計算しました。この成果は、北陸自動車道の日本海側における重要な交通路としての役割を再確認するものであり、北陸地域経済と観光の振興に大きく寄与しています。
北陸自動車道は、新潟県から滋賀県までの間を結び、沿線には観光地や産業集積地が多く存在します。特に、観光シーズンには交通量が増加し、観光客の移動手段としても重要な役割を果たしています。これまでの30年間で北陸自動車道が地域経済に与えた影響を改めて示すものであり、今後も同自動車道の役割の重要性が続くことを期待しています。
寒河江特任教授と共同研究者である金沢大学人間社会研究域の原田魁成講師によると、「空間的応用一般均衡モデルを用いた今回の分析は、北陸自動車道が地域経済に与える影響を定量的に評価するものであり、今後の道路整備計画にも参考となる重要なデータを提供しています」とのことです。
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北陸自動車道整備による経済効果は30年間で約15兆円!
日本海側の大動脈として物流や産業、観光の発展に大きく貢献!
1994年の全線開通から30年を迎える北陸自動車道(北陸道)について、開通からの整備効果をお知らせします。
- 迅速な救助・支援活動に貢献
能登半島地震時の救助・支援車両の移動に貢献し、復旧・復興を後押し。 - 整備による経済効果
1994年7月28日に全線開通した、日本海側最長(延長3km)の高速道路。
経済効果は30年間で累計約15兆円。就業者数は沿線5県で約3.4万人増加。 - 製造業の成長に貢献
沿線の製造品出荷額などが約5倍に増加。工業団地も沿線に続々立地。 - 農水産品の輸送に貢献
開通当初から現在に至るまで北陸から全国への農水産品の輸送量が約8倍に増加。
特に、野菜・果物に限定すると約14倍に増加。 - 観光客の来訪や周遊を促進
アクセス向上により石川県の観光施設の入込客数が約2倍に増加。
北陸4県発着のバス利用者が約5倍に増加。