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【NHKワールドで放送】 堤教授のトルコ・シリア大地震被災者へのこころのケアについてのインタビュー

2月6日NHKニュースと2月27日NHKワールドで、日本トラウマティックストレス学会理事でもある本研究所所長堤敦朗教授の  インタビューが放送されました。

トルコ・シリア大地震発災から1年が過ぎ、現地では復興が思うように進まない中で被災者のこころのケアへのニーズが高まっています。今回はその1年の節目に、能登半島地震も間近で経験していることも関連しNHKイスタンブール支局から取材依頼を受けました。なぜ今こころのケアなのか、について国連機関の職員時代から世界各地の災害地でのメンタルヘルス支援の経験が豊富な堤教授が語っています。

堤教授は昨年夏以来、トルコ被災者のこころのケアに携わる現地の心理士などを対象に心理的応急処置研修のトレーナ育成の活動を実施しています。こころのケアに携わる人にとって大切なことは、被災者の災害時の惨状や今感じる不安や恐怖についての語りに傾聴し、注意深くニーズを探ることだとしています。長期にわたり継続的な支援が求められます。

インタビューでは国際保健学の専門家として、「被災者と被災者のこころのケアをする心理士への支援ニーズは発災直後よりも今が一番高まっている時なのです。これまでの災害支援の現場で多くのケースを見てきましたが、被災者は災害直後の状況や暮らしがある程度落ち着いた後、1年くらいでしょうか、しばらく時間を置いて被災時の記憶をトラウマとしてつらく思い出し始めます。トルコでもこころのケアへの支援はなされていますが、それ以上に支援を求める人が多く、正直十分ではありません。私たちが支援しなくてはならないのは、現場の心理士なのです。こころのケアを求める数多くの被災者のサポートするためにオーバーワークとなり、ぎりぎりの状況下にいる彼らの精神的、肉体的な疲れを癒し取り除く必要があるのです。」 と語っています。

堤教授のインタビュー映像はNHKワールドのニュースをご覧ください。

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/videos/20240227210346977/

堤教授は今月もトルコで4回目の活動を実施します。彼の専門領域とトルコやこれまでの災害地での活動経験は、今後能登半島 地震の被災者への心理的応急処置への支援展開などに期待されます。

 

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