金沢大学先端観光科学研究所 | Frontier Institute of Tourism Sciences Kanazawa University

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NEWS | お知らせ

延世大学Frontier Research Institute of Convergence Sports Scienceとのジョイントシンポジウムを開催

1月21日、角間キャンパス自然科学本館1階自然科学系展示室において、先端観光科学研究所は韓国の延世大学先端的融合スポーツ科学研究所とジョイントシンポジウムを開催しました。

両研究所は2024年3月に部局間連携協定を締結し、同年3月14日には延世大学にてキックオフシンポジウムを開催しており、2回目の開催となる今回は延世大学より5名の教員と4名大学院生をお招きしました。堤敦朗所長の挨拶から始まり、第一部は最新の研究発表が行われました。まずは延世大学大学院生のKyung Eun Leeさんは、韓国の中年女性の集団でのヒップホップダンスが健康を増進している研究について発表しました。体を動かしながら新たなチャレンジをすることが、Self-preservation(自己保存)とSelf-reinvention(自己改革)に役立つと報告しました。

続いて 延世大学のJustin Jeon教授と大学院生のDong Hyuk Parkさんが、運動と健康、特に癌の罹患に関する先端的な研究成果を報告しました。健康の生成(Salutogenesis)からのアプローチを従来の病気の発生(pathogenesis)からのアプローチと対比しながら、健康増進について説明しました。

延世大学のJustin Jeon教授

延世大学のJustin Jeon教授

金沢大学からは張凌寒特任助教がソーシャルメディアの観光効果について発表しました。SNSを利用する人の観光ルートの解析や観光行動と心理への影響をまとめました。最後に、人間社会環境研究科のMaimaitiniyazi Mamutiさんが金沢市茶屋街での観光科学の最新の成果について報告しました。

講演する張特任助教

講演する張特任助教

シンポジウムの様子

シンポジウムの様子

休憩を挟み第二部は野村章洋教授がファシリテーターとなり、延世大学からはJustin Jeon教授とJoon Sung Lee教授が、先端観光科学研究所からは桑原りさ客員研究員が登壇しました。また、同日に金沢大学との連携協定締結式に出席され、このシンポジウムにも参加した長野県白馬村の丸山俊郎村長にも急遽参加していただきました。

パネルディスカッション

パネルディスカッション

パネルディスカッションのテーマはヘルスツーリズムとストレスマネジメントについてで、Jastin Jeon教授がproductive leisure(生産的余暇) と consumptive leisure(消費的余暇)のバランスが大事だという点にパネリスト全員がうなずく場面もありました。何もしないつまらない観光にならないよう、健康にまつわる観光ストーリー作りと適度な運動やアクティビティを挟む必要を説明しました。また、スポーツジムでの勤務経験のある丸山村長もスポーツとストレスマネジメントの関連性を話し、白馬村のような自然景観のよい観光地でのヨガなど軽い運動が心と身体の健康につながるとのコメントに多くの参加者が深く頷いていました。標高の高い白馬村でのヘルスツーリズムの展開も期待され、ソーシャルメディアを活用することで魅力的なストーリーを発信することができるのではないかと議論を締めくくりました。

急遽参加していただいた白馬村の丸山村長

急遽参加していただいた白馬村の丸山村長

最後に、延世大学のJinmoo Heo教授が閉会の挨拶をし、盛況のうちに終了しました。今後も両研究所の連携と協力、交流の発展を期待します。

集合写真

集合写真

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